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経済学部のアクティブ・プログラム
📝学び

経済学部のアクティブ・プログラム

本学経済学部では、学生の自主性と主体性を育む「アクティブ・プログラム」を展開しています。このプログラムでは、学生が学内外で有益と思われる活動を企画・実践し、その成果を報告することで、社会人に必要なスキルを体験的に学びます。「PDCAサイクル(Plan:企画、Do:実践、Check:評価、Action:改善)」に沿って進めるため、計画立案から実行、評価、改善までのプロセスを実践的に学ぶことができます 。

アクティブ・プログラムは、以下の2つのタイプに分類されます。

1.学内外での自主的社会活動(自主プログラム)

学内外で行う社会活動が対象です。学生は自分でプログラム(目的・達成目標・スケジュール)を作成し、エントリー時にプレゼンテーションによる審査を受けます。

2.学生分科会活動(分科会プログラム)

担当教員によって設定されたテーマに基づき、学生が主体となって活動を実施していくものです。具体的なプログラムは担当教員と協議しながら作成します。

自主プログラムの事例紹介

2024年度は自主プログラムの一つとして、 日本プロサッカーリーグJ1アビスパ福岡との産学連携プロジェクトに取り組みました。複数の活動を実施しましたが、今回、紹介するのは「アビスパ福岡の2024シーズン最多の観客動員」を目標に掲げた集客プロジェクトです。ホームスタジアムであるベスト電器スタジアム(ベススタ)を満員にすることを目指し、アビスパ福岡のオフィシャルパートナーである株式会社エイジェックを主軸に、久留米大学・福岡大学・九州産業大学・中村学園大学が連携し「ベススタ埋めたいPJ」として約2か月間かけて準備を進めました。

プロジェクト開始に先立ち、エイジェックの担当者より説明
プロジェクト開始に先立ち、エイジェックの担当者より説明
取り組み活動の考え方
取り組み活動の考え方

本学のテーマは「福岡県南部エリアの集客UP」です。本学の学生をホーム最終戦に連れて行くこと、久留米市内にアビスパ福岡を浸透させること、この2つを目的に活動することにしました。

アビスパ福岡のスタッフも交えたキックオフミーティング
アビスパ福岡のスタッフも交えたキックオフミーティング
DFの田代雅也選手(左)も議論に参加してくれました
DFの田代雅也選手(左)も議論に参加してくれました

まずは現状を知るために、学生を対象にした学内アンケートを実施。その結果、観戦者が少ない要因として福岡市のベススタに行くまでの「交通費」と「時間」が大きく関係していることが分かりました。久留米市に隣接する佐賀県鳥栖市にも、プロサッカーチームのスタジアムがあり、そこに行くまでと比較すると、交通費は約5倍、時間は約9倍かかることになります。この課題を解決するために、学生たちは「シャトルバス付観戦チケット」を販売することを企画。バス運行のための協賛金を集めるために、20社以上の企業を訪問し、企画説明と協賛金のお願いに奮闘しました。またホーム最終戦を周知させるために、商店街を中心に各店舗を回りポスターの掲示も行いました。

企画の説明と協賛金のお願いで企業を訪問
企画の説明と協賛金のお願いで企業を訪問
激励の言葉をいただきました
激励の言葉をいただきました
ポスター掲示にご協力いただきました
ポスター掲示にご協力いただきました
目立つ場所に掲示してもらいました
目立つ場所に掲示してもらいました
学内で2週間にわたりチケットを販売
学内で2週間にわたりチケットを販売
当日スタジアムに向かうバスの中
当日スタジアムに向かうバスの中

学内では、販売枚数40枚を目標に、2週間にわたりチケットを販売。スポーツ観戦に興味がありそうな学生をターゲットに積極的に声掛けをしましたが、目標には遠く及ばずの結果となりました。また、協賛金も2社からの提供となりました。ですが、「ベススタ埋めたいPJ」の結果としては、今季最多の集客を達成することができました。

本学の活動報告をする吉田さんと中村さん
本学の活動報告をする吉田さんと中村さん
報告会には田代選手も参加
報告会には田代選手も参加

今回のプロジェクトのリーダーを務めた経済学科2年の吉田潤平さんと中村楓夏さんは、「今回の活動はほとんどが挑戦で、自分たちが今何をすべきかを考えたり、組織として仕事を円滑に進めたりする自主性や協調性、行動力を身につけることができました。協賛金を集めるための企業訪問を行った際には、何度も挫折し、お金を集める難しさを日々痛感していました。それでも、試行錯誤を繰り返しながら、無事シャトルバスの運行ができ、自分自身の成長を実感する達成感に溢れたプロジェクトとなりました。このような貴重な体験ができて、とてもよかったです」と活動を振り返りました。

学連携の取り組みは、学生にとって貴重な学びの場となり、今後のキャリア形成にも大いに役立つと期待されています。また、現在、継続的な学びとなるよう次年度に向けての計画も進められています。このように本学経済学部では、アクティブ・プログラムを通じて、学生が企画力や実行力、コミュニケーション能力を高め、社会で活躍するための基礎を築いています。

ベススタ埋めたいPJ 4大学のメンバーと一緒に
ベススタ埋めたいPJ 4大学のメンバーと一緒に

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