📮KURUME LETTER

知的財産基礎セミナーを開催、学生たちが著作権や商標の実践的知識を学ぶ
📝学び

知的財産基礎セミナーを開催、学生たちが著作権や商標の実践的知識を学ぶ

10月23日、文学部情報社会学科の「コミュニケーション演習」(江藤智佐子教授担当)において、外部講師を招いた「知的財産基礎セミナー」が行われました。

授業の中でも映像編集やキャラクター作成を行うことの多い情報社会学科では、一昨年度よりINPIT(インピット)福岡県知財総合支援窓口の亀井英徳氏を講師に招き、知的財産の定義や必要性、種類、特徴について学んでいます。

講義を受ける学生たち
講義を受ける学生たち
INPIT(インピット)福岡県知財総合支援窓口の亀井英徳講師
INPIT(インピット)福岡県知財総合支援窓口の亀井英徳講師

講義では、知的財産に関する基礎知識のレクチャーに加え、産業財産権情報を検索できる特許情報プラットフォームJ-PlatPatを使用した商標検索の実践が行われました。学生たちは、自分のスマートフォンを用いて特許庁のサイトから商標の検索方法を学びました。

また、医療センターと連携して実施している文医融合の課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」の一環で生み出された栄養室キャラクター「ぱるッぺ」が、昨年11月に商標登録された事例も紹介され、実際に商標登録のプロセスがどのように進むかを知る貴重な機会となりました。

知財の基本知識についてレクチャーをする亀井講師
知財の基本知識についてレクチャーをする亀井講師
真剣に講義を受ける学生たち
真剣に講義を受ける学生たち
「ぱるッぺ」を事例としてワークに挑戦
「ぱるッぺ」を事例としてワークに挑戦
各自のスマートフォンでJ-PlatPatを使ってみました
各自のスマートフォンでJ-PlatPatを使ってみました

参加した学生からは「イラストをネットで簡単に依頼できるけれど、その際に著作権手続きを考えなければいけないことがわかりました」や「吹奏楽部で演奏会を開くとき、著作権手続きの有無に疑問を感じていましたが、授業でその理由が理解できました」など、実体験と結びつけた感想が多く寄せられました。

セミナー開催時に同席されたINPIT福岡県知財総合支援窓口事業責任者の矢賀部宇都平さんは、「今は誰でも簡単に動画やコンテンツを作成できるWeb時代だからこそ、学生のうちに知的財産に関する知識を身につけておくことが大切」とコメント。亀井講師は「多くの著作権侵害が知らないうちに発生している。知識を持つことで正しい使い方を学び、創作物の背後にある権利保護制度を理解してほしい」と講義の重要性を強調しました。