📮KURUME LETTER
「若者よ!夢を語れ」 日創研例会で経営者を前に学生が発表
9月12日、経営者の学びの場である日創研筑後広域経営研究会の9月例会が久留米シティプラザで開催されました。「若者よ!夢を語れ」をテーマに開催された今回の例会では、地元の企業経営者や経営幹部が参加する中、本学の経済学部から2名の学生が参加し、自身の夢として思い描く「ビジネスモデル」について発表しました。
当日は、婚礼事業、介護事業などを全国展開され「マイナビ・日経 2025 年卒大学生就職企業人気ランキング」で九州・沖縄の企業として第1位を獲得しているアイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社のCEO金子和斗志氏が特別講演され、学生の発表を聞いてのコメントも伝えられました。
金子氏は、体験談を交えながら、会社をどのように創業し、いかに現在の姿に成長していったか、さらには海外も含めた将来的な事業展開などについても紹介され、「挑戦することの重要性」や「失敗を恐れずに前進する姿勢」を強調されました。どんなに成功しても常に学びを深め、新しい挑戦に臨む姿勢や、今でも大きな夢を抱き続け、常に自己成長を追求される姿が印象的で、これから社会に出る学生にとっては、夢を持ち続け現実に向き合いながら、それを実現するための道筋を学ぶ貴重な機会となりました。
樺木野 潤さん(経済学部2年)のコメント
大学では、 経済の歴史的な発展、特にヨーロッパにおける経済変動や制度の変化について学びを深めています。
今回は、「さまざまなもののデジタル化が進む中、紙の本の持つ魅力を感じてもらえる『無人ステーションによる本のレンタルサービス』」について発表しました。人生の先輩である経営者の皆さんに発表するのはとても緊張し、思うようにいかないところもありましたが、温かく声をかけていただき、大変励みになりました。金子会長の「チャレンジしなければ何も始まらない」という言葉が深く心に残り、恐れずに挑戦し続けることの重要性を再確認しました。こうして企業トップの方が常に学んでいることで、会社の成長や変革を推進する力を持ち続けることができているんだと実感することができました。今回の貴重な経験を今後に生かせたらと思います。
古賀 一生凛さん(経済学部2年)のコメント
これまで大学では「アントレプレナーシップ」という2023年度から新たに加わった講義を軸に、さまざまな活動を行ってきました。その一つとして、佐賀大学で独自開発された「高オレイン大豆」を用いたビスコッティというイタリア菓子作りに挑戦しました。専門家の方にアドバイスを頂きながら「自分たちのような専門性のないスタッフで、いかに専門的な活動を行い、成功させるか」、「生み出したものに価値を与える方法」などについて学ぶことができ、パッケージとマーケティングネームを考える際には企業の方と会議を行い、多くの方のアイデアを形にする経験もできました。
もう一つは、PARKS(九州・沖縄圏の大学等によるベンチャーを持続的に創出していくことを目的とし設立されたプラットフォーム)による「アントレプレナーシップ人材育成プログラム」の一環で参加した台湾研修で、ここでは「実際に体験する」ことの大切さを学びました。台湾に実際に行って台湾の方と同じ目線になってみると、疑問を感じる部分や課題を解決するためのプロセスの違いに気づき、「一度見ないと分からない」といった言葉の本質を体感することができました。
今回の発表では、自身の海外の方との経験から発想した「外国人の受け入れが推奨される日本社会を目指した『日本人と外国人のシェアハウスを広める』ための施策」についてプレゼンテーションしました。企業トップの方を前に発表するのは緊張しましたが、皆さんが真剣に聞いてくださったので、話すうちに落ち着いていき、伝えたいことが沢山浮かびワクワクする貴重な経験ができました。また今後は、一言一言に責任を持ち、自分の言いたい事をしっかり伝えていきたいと感じさせられました。
金子会長からかけていただいた「自分のやりたい事を大学生の内にやって、積み上げてほしい」「やりたいことは必ずできなくなる。できなくなった後に、思い残しはないと思えるような今を生きてほしい」という言葉は、とても心に響き今後の糧になると思います。
参加されていた経営者の皆さんは、自分たちから見ればこれ以上学ぶ必要がないような成功者の方々ですが、現状に満足されておらず、計り知れないような大きな夢を抱かれていることを認識でき、このような「夢をあきらめない」人に向けた場があることは、これから社会に出ていく自分たちのような若者にとって自己実現が幻想にならないような世の中にしていくために必要であると感じました。
将来は、世界で生きている誰かが「これがなければ生きていけない」というものを創ってみたいと思っており、名前も知らないような誰かが必要とするものをこの手で生み出したいという夢を描いています。そんな夢を実現できるよう、このような機会を生かし、学びを深めていきたいと思います。