学生サークルteam.csvが沖縄県浦添市でIT人材育成事業イベントを開催【商学部】

商学部学生有志によるボランティアサークルteam.csv*は、2023年11月12日に沖縄県浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで、プログラミングと数学を楽しく学ぶ子ども向けイベントを開催しました。

今回のイベントは、昨年に引き続き浦添市と共同で企画したもので、市を挙げたデジタル化を推進している浦添市のIT人材育成事業の一環として行われました。

講座を担当したのはteam.csvの４年生の学生たちで、team.csvとしての最後の活動となりました。

＊「team.csv」の由来は「Computer Scienceを活用したVolunteerを行うTeam」で、商学部商学科の木下和也教授指導のもと、学生が主体となりICTを活用した地域の課題解決やＩＣＴ教育イベントなどを全国的に行っています。

浦添市職員との学習会

イベント前日の11月11日に行われた事前準備とリハーサルで、学生たちは浦添市役所のデジタル化推進担当の職員から、浦添市のデジタル化に関する現状報告を受けました。

この報告の中で、昨年のteam.csvによるプログラミングイベントの紹介があり、学生たちは昨年の卒業生が浦添市の施策を通して子どもたちへのIT人材育成に寄与した実績を知り、team.csvの活動が大きな社会貢献につながっていることを改めて実感することができました。

イベントの様子と内容

11月12日のイベント当日には、team.csvの学生たちが講師役とサポート役に分かれ、子どもたちに分かりやすくプログラミングや数学をレクチャーしました。

授業では、講師役の学生がコンピュータの歴史やプログラミング言語の歴史など、コンピュータサイエンスの知識を解説し、その後にteam.csvの後輩たちが作った動画を活用し、数学的な内容の学びを深めました。

講師役の学生たちは、これまで何度も子どもを対象としたイベントを企画してきた経験をもとに、身振り手振りを交え、子どもたちが理解できるように分かりやすい説明を心掛けていました。

アクションを取り入れて楽しく分かりやすくレクチャーアクションを取り入れて楽しく分かりやすくレクチャー

サポート役の学生たちも、これまでの経験を生かし、臨機応変な対応で子どもたちの分からない部分を的確にフォローしました。

今回のイベントの特徴は、手作業が多く「パソコンを使う前に、人間の力で作業してみよう」という方針で授業が進められることです。

手作業を経験した後にプログラムを実行することで、コンピュータの高速性や正確性をよりリアルに体感できる狙いがあり、このような授業展開も学生たちのこれまでの経験から考案されています。

数学的な内容は、子どもたちには難しそうに感じられますが、計算の手順をパターンとしてとらえれば「同じことの繰り返し」で、プログラムの構造もとてもシンプルです。

学生たちは、講師役とサポート役で連携して、教材を準備しリハーサルを重ねてスムーズに授業を進めることができました。

司会進行とパソコン操作を担当した４年生の稲吉誠悟さんは「楽しい雰囲気作りと的確に指示をする重要な役割を担当しました。いろんな年齢の子どもたちが参加してパソコン作業に熱中しているので、どうすれば楽しい雰囲気を壊さずに子どもたちに注目してもらうかを考えました。クイズの時間に子どもたちが注目してくれて、手を挙げたり拍手してくれたときはとても嬉しかったです」と笑顔で感想を話してくれました。