📮KURUME LETTER
みどりかわえみこ氏の講演会を開催―「インターネットデザイン演習」―
文学部情報社会学科では、民間企業でITエンジニアとしてシステム設計・開発・コンサルティングに携わった経歴を持つ川路崇博教授の指導のもと、Webの仕組みを学び、HTMLとCSSのコーディングを学修する専門科目「インターネットデザイン演習Ⅰ」の授業が行われています。
授業では、コードを書くという技術的な内容の習得だけにとどまらず「その技術をどのように活用するか」について考えることも重要な狙いとされています。
12月18日の授業では、Webディレクター・プロジェクトマネージャーとして活躍されている、みどりかわえみこ氏を講師にお招きし、プロジェクトマネジメントやWeb開発(短期間での開発が可能な「ノーコード」)についてご講演いただきました。
講演では、みどりかわ氏が現場で得た経験をもとに、マネージャーとして必要な能力について「自分の頭で考えること」「想像力をもつこと」「全体感を押さえること」の3要素を挙げ、学生のうちにこれらの思考を身に付けることがいかに大切であるかを分かりやすく説明されました。
特に「全体感を押さえること」については、顧客の視点とテクノロジー担当者の視点に大きな違いがあることを例に挙げ、プロジェクトを大局的に見ることの重要性を教えていただきました。
学生たちは、みどりかわ氏から自分自身を客観的に見る「メタ認知」のレクチャーを受け、「みんな、大丈夫」という励ましのメッセージに勇気を貰い、現在抱いている将来への不安を払拭できた様子でした。
久留米大学では、多くの科目で探究型の学修方法を取り入れています。
「インターネットデザイン演習」のように、技術的な内容を中心とした科目においても、理論と実践を交え、学生たちが自分で考える力を身に付けられるような学びの機会になっています。