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ベストクリニカルティーチャー・診療科の表彰式を実施しました
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ベストクリニカルティーチャー・診療科の表彰式を実施しました

12月7日に、ベストクリニカルティーチャー・診療科の表彰式が旭町キャンパス教育1号館で開催されました。

医学部医学科では4年次後期からクリニカル・クラークシップを導入し、数週間ごとに大学病院の診療科をローテートしながら医師としての知識・技能・態度・習慣を身に付けるプログラムを実施しています。

ベストクリニカルティーチャー・診療科は、クリニカル・クラークシップの学生アンケート結果を基に、教育実践において優れた成果を上げた診療科および教員を表彰するもので、本年度から始まりました。第一回の受賞者には、ベストティーチャーに内科学講座(心臓・血管内科部門)の本多亮博先生、ベスト診療科に腎臓内科が選ばれました。

第一回目となった表彰式
第一回目となった表彰式
表彰式の様子
表彰式の様子

賞式では、石竹医学部長から受賞者へ、「この賞は、今年度からスタートしたもので、先生方は初めての受賞者となり、歴史にも残る大変名誉な出来事です。臨床実習(クリニカル・クラークシップ)は医学教育分野別評価でも重要視されていますが、臨床での学生指導における先生方の熱意や取り組みは特に素晴らしいものでした。今後も学内のリーダーとして手本となり、大学全体の教育レベル向上につなげられることを期待しています」とのお祝いの言葉が述べられ、賞状が手渡されました。

ベストティーチャーを受賞した本多助教
ベストティーチャーを受賞した本多助教
腎臓内科を代表しベスト診療科賞を受賞する深水主任教授
腎臓内科を代表しベスト診療科賞を受賞する深水主任教授

ベストティーチャー賞

内科学講座(心臓・血管内科部門) 本多亮博 先生

「このような賞をいただけて、大変光栄に思います。学生指導においては、ご協力いただいた患者さんや教職員の皆さまに深く感謝申し上げます。

私が指導で心がけているのは『学生視点で考えること』です。アンケートを行い、学生の要望に基づいて臨床に即したオリジナル資料を作成し、それをもとに講義を進めています。講義後には共同学習の時間を設け、国試の過去問から心電図や心エコー症例など約70題をピックアップし、学生と一緒に判読トレーニングを行いました。

クリニカル・クラークシップは医学的知識だけでなく、接遇や社会人としての基本マナー、患者の声に耳を傾け感情に共感することを学ぶ重要な時間です。学生たちには患者の不安や希望を理解し、病気に対する包括的なアプローチを身につけてほしいと考えています。」

ベストティーチャーを受賞した本多助教
表彰状を手に

ベスト診療科

内科学講座(腎臓内科部門) 主任教授 深水 圭 先生

「今回、ベスト診療科に選ばれ、腎臓内科のチームとしての評価を得たことを大変喜ばしく思います。当科では、お互いを助け合い、相手を思いやる利他の精神を大切にし、チームワークやスタッフ同士の団結感を醸成しています。教育面でも個々の意見を尊重し、肯定的なアプローチで良い点を伸ばすことに力を入れており、これは本学の建学の精神である「仁」の心に深くつながっています。

当科では、このような大学の価値をスタッフ全員が共有し、さまざまな工夫をしながら情熱をもって学生の指導にあたっています。研修に来た学生たちには、普段のカンファランスや診療の風景から多くのことを感じ、体験から学んでいただきたいと思っています。これからも、医学の知識だけでなく、ここでしか得られない学びを伝えられる場所であり続けるよう心から願っています」

チームワーク大切にしている内科学講座(腎臓内科部門)のメンバー
チームワーク大切にしている内科学講座(腎臓内科部門)のメンバー

惜しくも受賞しなかったが、学生から特に評価の高かった教員・診療科

【教員部門】

・感染制御学講座 渡邊 浩 先生

・内科学講座(腎臓内科部門) 深水 圭 先生

・内科学講座(血液・腫瘍内科部門) 長藤 宏司 先生

・内科学講座(血液・腫瘍内科部門) 山崎 嘉孝 先生


【診療科部門】

・産婦人科

・高度救命救急センター

・外科(消化管(上部消化管、下部消化管)部門)