📮KURUME LETTER
経済学部の学生が「久留米まちなか美術館」を演出
経済学部文化経済学科の岩本洋一ゼミの学生たちが、「まちの森へようこそ in 蛍川公園」というイベントで、11月18日(土)と19日(日)の2日間、蛍川公園(久留米市通町106-3)を賑やかに演出しました。
これは、毎年開催されている「久留米まちなか美術館」(主催:けやきとアートの散歩路/岩本洋一ゼミ)という、久留米市の中心市街地にある店舗や寺院等にアーティストの作品を展示し、市民にまちなかで身近にアートに触れる機会を提供するイベントの一環として行ったものです。
今回、学生たちは、「森の恵み」をテーマに、使われなくなった傘を用いて木々を彩るアート傘ツリーの展示、牛乳パックや古紙を再利用した小物づくりのワークショップ、廃材パレットを使った遊具や手話を交えた絵本の読み聞かせなどの催しを企画し、学生たちが趣向を凝らしたアイデアで来場者を楽しませました。
遠くからでも目を引く、美しく彩色された傘のアート作品で飾られた公園のシンボルツリーは、来場者の目印となり、入った公園では、更なるアート空間の広がりと、学生が心を込めて作った遊具を子どもたちが駆け回り、更に、ペットボトルで作った輪投げコーナーやガチャガチャなどが用意された駄菓子屋、牛乳パックや雑誌などの古紙を活用したアクセサリー作りなどのワークショップ、手話を交えた手作り紙芝居の読み聞かせ会など、学生たちがSDGsを意識しながら考えた盛りだくさんの企画で、公園の主役である子供たちを飽きさせないイベント会場となりました。
また、初日の18日夕方には、ランタンで会場をライトアップ、昼間とは違った雰囲気で公園を演出しました。
「久留米まちなか美術館」は今年で12回目の開催となり、会期中はギャラリーやカフェでもさまざまな展示が行われています。展示のメイン会場となる「ギャラリーアールグレイ」の他にも、「まちの森へようこそin蛍川公園」が開催された2日間は、近隣の真教寺等もギャラリーとなり、学生たちはその会場サポートも担いました。
「久留米まちなか美術館」(イベントのInstagram)
【開催期間】2023年10月3日(火)から11月26日(日)まで
【会場】ギャラリーアールグレイ(久留米市通町111−18)
【開館時間】11時から18時まで(各アーティストの展覧会最終日は17時まで)
岩本ゼミではこれまでも、六ツ門商店街で春節を祝うイベント(「まちかどギャラリー久留米」)や、古き良き久留米の文化が残る日吉村での「伝統文化とアートが融合した空間の演出」、「映画の上映会」、「パブリックビューイング」など、地域活性化に繋がるさまざまなイベントを行ってきました。
この「久留米まちなか美術館」もその取り組みの一つで、企画から実施までの過程で学生はさまざまなことを学んでいきます。今回も「けやきとアートの散歩路」進藤仁子代表を交え企画会議を行い、約2ヵ月の時間をかけて企画検討、準備を進めてきました。企画を進める中で、企業に出向き廃材などの材料提供や、ワークショップへの協力の依頼などを行い、公園を演出すること以外にも、まちなか美術館の冊子制作にあたり紹介するアーティストの取材など、イベントを陰で支えるサポートも行ってきました。
学生からは「みんなでたくさんの企画を出し合ったり、制作を進めたりと楽しく取り組んできた。企業への材料提供の依頼やワークショップの協力依頼など大変なところもあったが、とてもよい経験にもなった」「アート傘作りは思ったように色が乗らず大変だったが、作った遊具で楽しく遊んでくれている姿を見ると、こうして形となった達成感も大きい。2日間多くの方に楽しんでもらえたら」といった声が聞かれました。