📮KURUME LETTER
学生サークルteam.csvが鳥栖市立図書館で「数学とプログラミングの面白さ」を体験する講座を開催【商学部】
商学部学生有志によるボランティアサークルteam.csv*は、8月17日に鳥栖市立図書館で数学とプログラミングをテーマとした講座を開催しました。
*「team.csv」の由来は「Computer Scienceを活用したVolunteerを行うTeam」で、商学部商学科の木下和也教授指導のもと、学生が主体となりICTを活用した地域の課題解決やICT教育イベントなどを全国的に行っています。
今回の講座は、鳥栖市立図書館で毎年夏休みに開催される小学生対象のものづくり教室「夏休みワンパク教室」のひとつとして、鳥栖市生涯学習課より依頼を受けて開催したものです。
「素数を見つける計算プロセス」をプログラミングするという内容で、四則計算ができる学年であれば理解でき、実習を楽しむことができるという点が特徴です。「素数」という言葉を知らない子どもでも楽しめます。
まず、子どもたちには「その数自身でしか割り切れない数を、電卓を使って探し出す」ゲームに取り組んでもらいました。最初の数個の素数だけを記入した100マス用紙を配布し、それに続く素数を見つけて記入するという形式で、楽しくゲームを体験してもらいます。
このゲームを通して、素数を見つける作業の流れを掴みます。割り切れるかどうかを確認するという、同じ作業の繰り返しです。
「素数でなければ次の数を対象にする、素数と判定されたら書き込む」
子どもたちには、競争しながらこの繰り返しに気づいてもらいます。そして、このアルゴリズムをプログラミング言語で記述するという内容に展開していきます。
プログラミング言語の記述方法を学んだ後は、実習へと移ります。
最初に体験した素数判定プログラムでは、人間とは比べ物にならない速さで素数を見つけて画面に出力することができました。このアルゴリズムの説明は、子どもたちにも理解してもらえたようです。
続けて体験した高速計算プログラムでは、最初のプログラムを遥かに凌ぐ速さで素数が計算され画面に表示されたことから、子どもたちや保護者から「なぜ?」という驚きの声が漏れてきました。アルゴリズムの変更によって計算効率が上がること、つまり無駄な計算を省く工夫によって処理速度が上がるという仕組みを体験してもらうことができました。
今回の講座では、時間内で全ての内容を理解してもらうことよりも、興味や関心を持ってもらい、子どもたちに「自分で研究してみたい!」と思わせることが狙いです。
講座を企画した学生は、「これをきっかけに算数がさらに好きになってくれるといいですね」「プログラミングが好きになってくれるかもしれませんね」と、今回の講座を振り返り盛り上がっていました。
学生たちは、普段ビジネスで扱うデータの分析など、算数・数学を応用した内容を学んでいます。今回子どもたちと一緒に数学の原点に触れたことで、あらためて数学やコンピュータ活用の大切さと楽しさを実感したようです。