📮KURUME LETTER
文医融合の課題解決プロジェクト、今年度も進行中【文学部情報社会学科】
文学部情報社会学科では、医学部を持つ久留米大学の強みを生かして、医療センターと連携した課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」(江藤智佐子教授担当)を行っており、今年で6年目となります。
「ほとめきプロジェクト」は、例年医療センターの課題解決に取り組んでおり、今年も医療スタッフから挙げられた課題に向き合い、その解決に取り組んでいます。10月20日に課題の進捗状況を報告するための病院長へのプレゼンテーションが医療センターで実施され、プロジェクトメンバーの3年生9名と、惠紙病院長、原﨑看護部長をはじめとする医療センターのスタッフが参加しました。
(写真後列)ほとめきプロジェクトメンバー(文学部情報社会学科)、(写真前列左から)飯田主任看護師、平嶋看護師長、原﨑看護部長、惠紙病院長、林田事務部長、成瀬管理課長
今年度、学生たちが課題解決のために提案しているのは、以下5点です。
(1)入院オリエンテーション動画の作成
(2)夜間巡回時の会話ツール改善
(3)尿パックカバー製作
(4)情報コーナーのPR
(5)マスコットキャラクターの作成
どのチームも病院からの課題に真剣に向き合い、長い時間をかけて取り組んでいます。医療センターも6年目の取組みということで、学生たちを信頼し様々な意見が出るようになりました。病院と学生が互いに対話を重ね、協働で患者サービスの改善を実践するプロジェクトになっています。
惠紙院長はすべてのプレゼンテーションにコメントされ、患者さんやご家族への配慮、感染対策への配慮などについての指摘のほか、尿パック制作のワークショップは地域との交流でも発表して拡げていけると良い、キャラクターは医療センターの各部署にあると楽しい、など発展的なご意見をいただきました。
原﨑看護部長は「病院は私たちにとっては日常ですが、患者さんにとっては不安を抱えて来られるところでもあります。学生さんからはいつも患者さん目線で、不安を解消できるような提案や、ワクワクする元気をもらえるような提案があります。これまでのほとめきプロジェクトでも多くの課題が解消されてきました。いつも医療センターの依頼にしっかり対応いただいてとてもありがたいです」とコメントされました。
学生からは、「皆さんの前でのプレゼンはとても緊張しましたが、練習を何度も行ったので現時点の成果を伝えられたと思う」「試作品を手に取って意見を言ってくださり、新しい課題も見えてよかった。まだ完成までは遠いですががんばりたい」「作ったキャラクターを気に入っていただけて安心しました」などの感想がありました。
学生たちは今回のプレゼンで指摘いただいた意見を基に内容を改善し、今年度中の完成を目指しています。