📮KURUME LETTER
学生が八女市星野村で「若者の回遊性向上プラン」を発表し、地域住民と意見交換
文系学部では、2018年度から「被災地復興と地域貢献」という学際的授業を設け、豪雨で多大な被害を受けた八女市星野村や朝倉市旧杷木町などで復旧・復興を支援するため、継続してボランティア活動を続けています。
この授業では、ボランティア活動に加え、その地域の地域活性化となる提案も行っており、12月15日の星野村の住民のまちづくり団体である「星野未来塾」の定例会(於:八女市役所星野支所)において、授業で行ってきた調査に基づく若者視点からのまちづくりの提案を行いました。
今回提案したのは、受講する法学部・経済学部・商学部の学生4人で、特に若い女性が星野村を訪れ、回遊、滞在し、さらには移住してもらうためのアイデアとして、地域の資源をいかによりよく活用できるのかを地域の方を前に発表し、意見交換しました。
発表では、イメージの統一や移動手段の確保、若者向けの広報の充実など、さまざまな視点から現状を調査した結果から、若い女性の回遊性が向上するような食べ物やスポットの開発、安心安全・気軽に滞在できる環境整備、地元ならではのふれあい体験など、さまざまなプランを提案しました。意見交換会では、地域の方から「星野村の観光資源を掘り起こしてもらい感動した」「大変刺激を受けた」「外の目で見た魅力づくりで勉強になり、よいヒントをもらった」「できる部分から実現させ、生かしていきたい」「毎年続けてほしい」という声をいただきました。
参加した法学部4年生の新川祐季菜さんは、「1年間をかけて、地域の方にヒアリングなどを行いながら提案を作り上げていった。星野村の被災地支援をしながらの作業で大変なところもあったが、とてもよい経験となった。特に、今日の発表での地元の皆さんの反応が嬉しく、やってよかったと感じた。星野村には、魅力と呼べる財産がまだまだたくさんあると思うので、今後授業を受講する皆さんにこの取り組みを続けてもらい、星野村の魅力をさらに発掘していってほしい」と話してくれました。
当授業で星野村へは、被災を受けた棚田の復興を中心に支援しました。復興後も草刈り、稲刈り等の支援を行っています。また、学生による災害ボランティアネットワーク「ゆめくる」なども定期的にボランティア活動を行っており、そのような交流があったことで、新型コロナウイルス流行には、アルバイトができなくなった学生に星野村からお米や野菜を提供いただくなど、お互いを支援する関係が続いています。