📮KURUME LETTER
国内体験実習の報告会
みなさん、こんにちは。
今日は、2016年度の国内体験実習報告会が行われました。会場は、法科大学院1階です。
今回もしっかりとした調査と報告書ができました。報告者は3人で、テーマは、それぞれ「空き家バンク」、「シニアタウン」、「子ども食堂」と、いずれも最近の社会問題として大変注目されている課題です。
空き家バンク
まずは、空き家対策の切り札として作られている空き家バンクについて報告がなされました。空き家バンクでは、市役所などの公的な取り組みと、宅建業界との連携が不可欠です。では、その実態はどのようなものか、久留米市と近隣のうきは市の市担当者や宅建業者に直接取材した結果をまとめてくれました。
空き家対策としては、田舎に職場へのアクセス確保や仕事の紹介などの取り組みが大切ではないかとの鋭い質問などが出され、的確に答えていました。
調査に行ったうきは市の新川地区の様子です。右は、お試しハウスの百年邸です。
シニアタウン
次は、全国初のシニアタウンとして注目され続けている、朝倉市の美奈宜の杜で、住民の方々にヒアリング調査を行い、そのよいところ、問題となるところを、まとめてくれました。住民の皆さん、ご協力ありがとうございました。
山間の立地であることから問題となっている交通の不便さに対する対策などについて、具体的な提案に対する質問とコメントがいくつか出ました。
現地のヒアリング調査の様子です。右は、住民の方々の充実した文科系サークルの発表会場の様子です。とてもクオリティが高いです。
子ども食堂
最後は、子ども食堂です。子ども貧困状況を踏まえて、現在全国各地に子ども食堂が作られています。今回久留米市の安武子ども食堂、大野城市のおおのじょう子ども食堂、北九州市の公設の尾倉っ子ハウスに行って、子ども食堂のスタッフを経験させていただきました。その経験を踏まえて、あるべき子ども食堂の提案まで出ました。
子ども食堂が、子どもの貧困対策という目的を前面に出さずに、子供の居場所づくりのような形で運営されていることの理由に考えさせられました。子ども食堂には、大変難しくデリケートな問題があることがわかりました。
今回は、3人のテーマが根底でつながっていましたので、よく一緒に調査に行きました。北九州市の公設子ども食堂には、3人全員でボランティアを体験しました。
どんどん小学生が受付に集まりました。右はミーティング。たまたまテレビの取材が入っていました。
しばらくスタッフの指導の下一緒に勉強をして、いよいよ食事。皆でたくさんいただきました。
食器洗いまで皆で行って、残った時間は、一緒に遊びました。それにしても、子どもたちはとても元気で明るかったです。子ども食堂での経験が良い糧になるといいです。大変勉強になりました。
3人の皆さん、お疲れさまでした。大変充実した報告会になりました。
それでは、次回まで。