📮KURUME LETTER
医療センター減塩弁当「国分まち食堂」で新たな栄養指導 学生が掛け紙などで支援
久留米大学医療センターで、外来患者さん向けの新たな栄養指導「国分まち食堂」が10月28日にスタートしました。
この取り組みは、“心が通い、信頼される医療”を目指す医療センター(久留米市国分町)で、外来患者さん向けの新たな栄養指導として、「国分まち食堂」と銘打った場を設け、医師監修のお弁当を提供し、食生活の改善を促すものです。ご家族も参加でき、一緒に食生活の理解を深めてもらいます。
「入院して治療食を食べることができない外来患者さん向けに、実際に味を確かめてもらう場として企画した。家族の方にも一緒に味見してもらい、健康を保つための食事について家族ぐるみで考えてもらう機会になれば」と企画した栄養室副部長補佐で管理栄養士の坂口美紀さん。集まった参加者を前に、減塩食について、フリップを使って分かりやすく説明していきました。
今回(10月)は糖尿病センター・循環器内科監修のもと、おいしく減塩食を味わっていただける「減塩弁当」を提供しました。(次回は12月頃開催予定)
この取り組みには、「文医融合」の取り組みとして医療センターとコラボした文学部情報社会学科の授業「ほとめきプロジェクト※」の受講学生が学びの一環で弁当の掛け紙デザインや栄養室イメージキャラクター制作などで参加しています。
掛け紙をデザインした池上葉乃さん(情報社会学科3年)は、「栄養室のキャラクターでペンギンをモチーフにしたのは群れで生息する動物でチームワークや社会的つながりが大事にする栄養室にピッタリだと思った。『ぱるッペ』というネーミングは、“パル”=“仲間”という意味に由来している。打ち合わせで栄養室の皆さんの仲の良さを感じたのでそれを表現した。患者さんがほっと安心できる優しいデザインとなることを心掛けた」と話してくれました。
「ほとめきプロジェクト」では、例年医療センターの課題解決に取り組んでおり、今年は栄養室をフィールドに、栄養室と患者さんをつなぐ「七夕イラストのメッセージボード」や、栄養室で働く方を募集するための「栄養室のPR紹介ビデオ」などの制作にも取り組んでいます。11日には病院長に動画のプレゼンテーションを行う予定です。
※ほとめきプロジェクト:文学部情報社会学科では毎年、医学部や病院を持つ久留米大学の強みを生かして、医療センターと連携した課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」(江藤智佐子教授担当)を行っています。この授業は、学生が医療センターの課題をリサーチし、それを解決するための提案を行っていく実践的授業で、これまでに医療センターのさまざまな課題を解決してきました。