📮KURUME LETTER
医療センター看護部長が文医融合で講師として登壇―キャリアデザイン2、コミュニケーション演習【文学部情報社会学科】
文学部情報社会学科の3年生必修科目「キャリアデザイン2」では、外部講師をお招きし、学生が現代社会における多面的な社会状況や雇用状況などを知り、今後の進路や就職、キャリアについて考えるきっかけを得ています。また2年生必修の「コミュニケーション演習」では、社会との接点を考える授業を展開しています。
12月1日の「キャリアデザイン2」の講義では、当学科の文医融合授業「ほとめきプロジェクト」の舞台である、医療センターの原﨑礼子看護部長が登壇し、自身のキャリア形成について講義しました。
講義では、医療センターの紹介やCOVID-19の医療現場の状況と感染対策に触れながら、どうキャリア形成されてきたかを分かりやすくお話いただきました。文系学部の学生のキャリア形成とは異なる職種の講師からのお話でしたが、看護師として大きく成長した東日本大震災(J-MATとして5日間参加)でのチーム医療の取り組みや、ロールモデルに恵まれ“私もこうなりたい”が沢山あったといったお話の数々は、現場で日々使命感を持って闘っておられる看護師としての自信と誇りにあふれ、学生は勇気づけられると同時に、自身の将来の姿を重ね、就活に向けた決意を新たにしていました。
参加した学生からは、「目標を見つけることが大事だと感じた」「これからキャリアを形成する上で参考になった」「キャリアは常にロールモデルを追いかけ続け、与えられた環境で働きながら意義や目的を見出すといった前を見続けた結果だと感じた」「自分も将来社会に出る時は、停滞するのではなく常に前を向いて動いていける人間になりたい」「大変と思うことがあったら立ち止まらずに、何か行動してみて『経験』で自分をもっと強くしようと思った」といった力強い声が聞かれました。
12月7日の「コミュニケーション演習」では、医療センターの紹介やCOVID-19の医療現場の現状に加え、対話と信頼による看護部の人材育成や課題共有の具体的な例を紹介いただきました。学生からは「久留米大学医療センターは、患者に寄り添った活動が特徴的な医療施設であることがわかった。」「暗黙知を形式知に、という言葉が印象に残った。コロナ禍で疎かになってしまった会話の大切さを再確認することができた。」「『察して欲しいは無い、きちんと言葉で伝える』という話が印象的だった」など看護師が持つコミュニケーションスキルは文系でも役立つことが多いことに気づかされる機会となりました。
原﨑看護部長から基本的な感染対策をレクチャーいただいたことで、自分たちがまず何から取り組まなければならないか、再認識する機会となりました。