📮KURUME LETTER

学生たちへ知的財産セミナー開催
📝学び

学生たちへ知的財産セミナー開催

1月20日、文学部情報社会学科の「ほとめきプロジェクト実習演習」(江藤智佐子教授担当)と、文学部30周年記念「やまとまちを結ぶ」プロジェクト(川路崇博教授担当)が連携し、外部講師を招いた「知的財産セミナー」が行われました。情報社会学科では、プロジェクトマネジメント力を学ぶ課題解決型の授業が複数開講されています。今回のセミナーは、医療センターと連携した「ほとめきプロジェクト実習演習」のなかで、栄養室の活動をPRするキャラクターデザインを学生が考案したことをきっかけに、実践で活用できる知的財産に関する知識の必要性が学生から提案されたことが起点となって開催されました。

今回のセミナーでは、INPIT(インピット)福岡県知財総合支援窓口の亀井英徳氏を講師に招き、知的財産の定義、必要性、種類や特徴など知財に関する基本的なことからご説明いただきました。その後は産業財産権情報を検索する特許情報のプラットホームJ-PlatPat(ジェイプラットパット)を使用して商標の検索方法をレクチャーしていただき、学生たちは考案したキャラクターが商標権を取得することが可能かどうかを実際に確かめるワークを行いました。

商標を検索する学生
商標を検索する学生
セミナーの感想を話す学生
セミナーの感想を話す学生

本学の研究推進戦略センターの松尾主幹、村上主任も文系学生では初めての知的財産普及の取組みということでオブザーバーとして参加しました。研究推進戦略センターは、発明・特許に関する相談、知的財産に関する管理・教育・啓蒙活動、知的財産に関する学内外との連携を行っています。

参加した学生は「実際に検索する方法を教わり、様々な要素や特徴、役割を確認するのは難しいことがわかった。知財を守るのは大変だけど重要なことがわかった」「知財に関する専門家“弁理士”という国家資格があることをはじめて知った」「自分たちのキャラクターの商標権が取れたら、社会に還元できるように活用したい」などの感想が聞かれました。

商標は、「もの言わぬセールスマン」と表現されることもあり、商品やサービスの顔として重要な役割を担っています。このような、商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」を財産として守るのが「商標権」という知的財産権です。知的財産は身近に多く存在していながら、その実態については知らない部分も多く、学生たちはビジネス現場での実践方法を通じて新たな知見を得る機会となりました。