📮KURUME LETTER
学生が久留米絣の衣装で魅力をPR
久留米絣は1800年ごろに発案された国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品ですが、220年経過した現代では後継者不足や認知度不足などの課題を抱えています。
本学でも地元の大学としてこれらの課題解決に取り組み、地域貢献、地域活性化を目指しています。特に法学部では、サービスラーニングの一環として、若者から若者への普及を目指した「絣フェスタ」など、ファッションショーをメインとしたイベントで久留米絣をPRする取り組みを行っています。
その絣フェスタから生まれた学生らによるグループ「絣藍ドル・あいくる」は、絣の衣装を着て地域のさまざまなイベントに出演し、久留米絣の魅力を広める活動を行っています。
絣の里巡り2024 in 筑後
6月1日に筑後市制施行70周年記念事業の一環で開催された「絣の里巡り2024 in 筑後」は、伝統的な絣織り(かすりおり)の文化と技術について知ることができる、今年で43回を数える歴史あるイベントです。
そのイベントを絣藍ドル・あいくるが久留米絣のファッションショーで支援しました。ファッションショーは、筑後市にある熊野神社の参道で行われ、筑後市のゆるキャラ「はね丸」と共にランウェイを歩き、絣の魅力をPRしました。
衣裳は、イベントに参画した絣織元の職人が手掛けたもので、あいくるの衣裳と同じように久留米絣の特徴である通気性により、これからの暑さを増す季節でも快適に過ごせるようになっています。
親子de防災体験フェア、グリーンフェスティバル
その他にも、5月18日には西鉄久留米駅で開催された「We Love 久留米協議会」主催による防災をテーマとしたイベント「親子de防災体験フェア」、5月19日には久留米市の福岡県緑化センターで開かれたグリーンフェスティバルにも出演し、久留米絣をPRしました。
グリーンフェスティバルでは、久留米絣とともに銀梅花(マートル)についてもPRしました。
銀梅花(マートル)は結婚式のブーケや香水、アロマに使われるなど見た目も香りも良い白い花で、福岡県緑化センターが中心となり久留米市の新たな特産物として栽培に力を入れているものです。地域の特産物としてブランド化、全国的への普及を目指したマートル・プロジェクトとして、さまざまな商品の開発なども行われており、本学法学部ではこの活動を継続して支援しています。
あいくる副代表の森 美咲さん(法学部4年)のコメント:
「沢山のイベントに呼んでいただけてとても嬉しかったです。
絣の里巡りでは、観客の方々がお声がけをしてくださったり、写真撮影してくださったりと反応をしていただいたので、とても楽しくパフォーマンスすることができました。また、参道でのランウェイということで、いつも以上に絣が映えたと思います。
親子de防災体験フェアは、絣フェスタのタオルを持参されている方がいらっしゃったので、私たちあいくるが元気をいただきました。
グリーンフェスティバルは、比較的小さいお子さんが沢山いらっしゃったので、久留米絣の普及の絶好の機会でした。また、可愛らしいマートルのお花を装飾させていただき、テンションが上がりました。
どのイベントも地域に密着したものだったので、とてもやりがいがありました」
また、8月に控えた10回目を迎える絣フェスタについて「先輩方の努力の積み重ねによって、10年目を迎えることができたと思います。今、絣フェスタやあいくるの活動をすることができるのは、先輩方のおかげです。そして、私は4年生ということで、大学生活の集大成です。今までの経験を生かしながらも、成長した姿を皆さまにお見せできるよう、絣フェスタまで練習に励みたいと思います。また、本番は誰よりも楽しみたいです」と意気込みを語りました。