📮KURUME LETTER
学生主体の地域貢献イベント「絣フェスタ2019」を開催
2019年8月24日(土)、久留米市のシティプラザ六角堂広場で、久留米大学法学部主催、医学部看護学科共催の「絣フェスタ2019」を開催しました。このイベントは、法学部の学生らが中心となり、220年の伝統を誇る筑後地域の伝統工芸“久留米絣”を広く社会に伝え、地域貢献につなげようという取り組みで、今年で5年目を迎えます。
企画から実施まで、学生実行委員会が主体となって行い、今回は資金集めのクラウドファンディングにも挑戦したり、テレビ局や新聞社へ足を運び告知したりして力を入れ、久留米市とも連携した大きなイベントに成長してきました。ご協賛いただいた皆さまはじめ、ご協力いただきました皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。
イベントは、「伝統~守れ~」、「革新~乗り越えろ~」、「ボーダレス~超えていけ~」の3部構成で、あいにくの雨にもかかわらず多くの方にご参加いただきました。
1部は、本学ことりコーラス隊の合唱、のだめ弦楽合奏団による演奏にはじまり、日本舞踊や久留米市ふるさと大使でJazzピアニストの田中菜緒子さんや山門高校ブラスバンド部の演奏などが披露されました。田中さんは、久留米市の民謡「そろばん踊り」をアレンジした楽曲などを披露、久留米絣の織元・下川強臓氏による講演なども行われ、久留米絣の「伝統」を音楽と講演で伝えました。
また、会場には地元企業の皆さまのご協力により、沢山の露店が軒を連ねました。
第2部では、九州大学のサークルMonpersや久留米大学のよさこいサークル颯華、ダンスサークルUNITYがパフォーマンスを披露、「革新」というテーマで久留米絣を躍動的に表現しました。
第3部を飾る絣のファッションショーでは、この日のために3月からウォーキングの練習を重ねてきた法学部や看護学科の学生たちが、真っ赤なランウェイを華やかに彩りました。衣装は、伝統的な着物から、現代風にアレンジしたものまでさまざまで、香蘭ファッションデザイン専門学校からも衣装をご提供いただきました。魅力的な衣装に身を包んだ学生たちと会場が一体となり、盛り上がりを見せました。
フィナーレでは、昨年、久留米絣の創始者である井上伝の150回忌に合わせて、文学部国際文化学科の神本秀爾准教授と学生有志「ckgz(チクゴズ)」が久留米出身の女性シンガーJAi(ジャイ)さんと制作した楽曲「アイのカタチ」が、Jaiさんとピアニスト田中菜緒子さんとのコラボで披露され、絣フェスタは盛会のうちに終了しました。
最後に学生実行委員長を務めた法学部国際政治学科3年の吉岡大智さんが挨拶し、来年は久留米工業大学の学生さんとも連携して実施することが宣言されました。このイベントをとおして、久留米絣の魅力を地域の皆さまに発信することができ、「伝統工芸を再発見し伝承すること」を目指して準備を重ねてきた総勢100人の学生たちにとっても、貴重な経験となる忘れられない1日となりました。