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学生サークルteam.csvが沖縄の離島で小学生にプログラミングの授業を実施【商学部】
🙌課外活動

学生サークルteam.csvが沖縄の離島で小学生にプログラミングの授業を実施【商学部】

商学部の学生有志が運営するサークルteam.csvが2月21日、沖縄県の伊江島にある伊江小学校との共同プロジェクトとして全学年に対してプログラミングの授業を実施しました。

team.csvの名前の由来は、「コンピュータ(computer)」「サイエンス(science)」「ボランティア(volunteer)」で、コンピュータサイエンスを活用したボランティア活動を行っています。商学部商学科の木下和也教授が指導しています。

このプロジェクトは1年ほど前から伊江小学校の情報教育担当の先生とともに企画され、当日は伊江村教育委員会からの視察もありました。今回のプロジェクトには、政府のGIGAスクール構想により1人1台が配付された情報端末を、学校としてどのように活用するのかについて研究する意図が含まれています。伊江小学校ではGoogleのChrombookが採用されており、その特徴を活かした授業デザインを意識して行いました。team.csvがこれまでに実施してきた授業コンテンツをChromebook対応にカスタマイズし、さらに電子黒板を活用した授業として展開しました。当日は1時間目から6時間目まで、すべての時間でそれぞれの学年に合わせたコンテンツの授業を実施しました。

1・2時間目 ダンスパーティをプログラミング

1・2時間目は、3・4年生を対象として、理科とダンスの要素をプログラミングと結び付けた授業を行いました。ダンスの振り付けをプログラムし、そのダンスを児童全員が協力してカメラの前で再現することを最終目標としました。これを再現するために魚眼レンズを活用した360度カメラを使用します。魚眼レンズの仕組みと魚の視野について学び、そこから360度カメラの仕組みを理解してもらいました。プログラミングの基礎と理科の内容を結び付け、みんなで協力するという要素を同時に取り入れたコンテンツです。

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プログラミングで振り付けしたダンスをみんなで再現

3・4時間目 サイコロをプログラミング

3・4時間目には、5・6年生を対象として、算数の要素をプログラミングと結び付けた授業を行いました。複数の黒板とホワイトボードに分かれて各自が振ったサイコロの目を書いていきます。たくさん書き込まれたサイコロの目をみんなで観察して、ランダムな事象を実際に確認することができました。さらにその平均値を求め、期待値という概念を知ってもらいました。その後はJavaScriptを利用したサイコロの再現プログラムを作ることで、コンピュータが生成する乱数(0以上1未満の小数)からサイコロの目(1から6の整数)に変換する過程を小学生の算数の知識で解決する方法を学んでもらいました。

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各自が振ったサイコロの目を黒板に書いて特徴を確認し、コンピュータでサイコロを再現。

5・6時間目 アルゴロジックでプログラミング

5時間目は1年生、6時間目は2年生を対象に、プログラミング的思考を身につけるパズルゲーム「アルゴロジック」を使った授業を行いました。かわいいキャラクターが碁盤の目状のフィールドを進みゴールするための進路を考えるゲームです。このゲームは順次処理、反復処理といった考え方が自然に身につくように設計されています。そして、この授業の目標にはもう一つの意図を盛り込ませました。簡単な問題は1人で、難しい問題は2人や3人でアイデアを出しながら考え、正解したらクラス全員で「Good Job !」と声を出してアクションするというものです。つまり、互いに協力し互いを尊重する気持ちをクラスに醸成することを意図した授業デザインです。

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正解したらクラス全員で「Good Job !」
正解したらクラス全員で「Good Job !」


校長の小波津京子先生と情報教育担当の上間雄大先生は「これまでもアプリケーションソフトを活用してプログラミングの授業に取り組んできたが、国語や算数、理科という教科のなかで本来の目的を達成しつつプログラミング的思考を養うのはハードルが高いと感じていた。今回は発達段階に合わせた授業内容を考えてもらったので、子どもたちの関心が高く、惹きつけられている様子だった。高学年の授業は少し難しいかなと思っていたが、子どもたちは飽きずに集中して取り組んでいて、この体験でプログラミングって楽しいな、面白いなと思ってくれたと思う。学生さんが丁寧に寄り添って教えてくれたので、子どもたちは安心して気軽に質問をしていた。今後も継続して取り組んでいけたらいい」と感想を述べられました。

先生方にオンラインで取材
先生方にオンラインで取材
木下先生と岩橋さんと串田さん
木下先生と岩橋さんと串田さん

今回のプロジェクトでは商学部3年の串田詠都さん、2年の岩橋和奏さんが授業を担当しました。事前準備では数か月かけて学年に応じた教材や演出などを考え、当日は正確な時間配分を意識しながら教室全体が盛り上がるように授業を進めていきました。このような大きなプロジェクトを成功させるためにはマネジメントの知識が必要です。商学部の授業で培った知識を活かして実践するいい機会となりました。

【伊江小学校のホームページにもこの取り組みが紹介されました】

伊江小学校 プログラミングの特別授業