📮KURUME LETTER
硬式野球部が九州六大学野球春季リーグで準優勝
本学硬式野球部は、令和4年度九州六大学野球春季リーグにおいて、準優勝を勝ち取りました。
この大会での準優勝は24季振りとなり、チームは前年の秋季リーグの3位に続き急激な成長を遂げています。その原動力となったのはコロナ禍にチーム全体で考え取り組んできた「個性を大切にした」チームづくり。それは選手たちが生き生きと躍動する練習風景にもひしひしと感じられました。
チームを準優勝に導いた栗秋悠斗監督と、最多勝投手賞・ベストナイン投手に選ばれた大久保秀彦選手に話を聞きました。
栗秋監督インタビュー
まずは、春季リーグ戦が無事に終了し、硬式野球部の活動にご尽力いただいた全ての方に感謝しています。
コロナ禍で思うように練習ができない期間がありましたが、学生コーチの権藤と主将の瀬崎を中心に選手たちがチームを作ってくれて、前向きな雰囲気が一年間を通してすごくあったと思います。短い練習期間で試合に臨むというのは不安でしたが、全体練習ができない期間も学生は個人で工夫して準備をしていました。全体練習再開後は、短期集中で一日、一球を大切にした練習がより一層できたのではないかと思います。選手たちの前向きな姿勢に私も便乗しながら、この経験で改めて感じた、野球ができる環境への感謝を伝えるようにしていました。
優勝には届かず残念でしたが、準優勝という形でリーグ戦を終えることができたのは、投手の大久保の頑張りが大きかったです。先発だけでなく、リリーフや、10回以降のタイブレークなど、きつい場面を任せられる信頼できるピッチャーです。最多勝を獲得し、バッテリーを組んだ西村とともにベストナインにも選ばれました。優秀選手に選ばれた3年生の金子は全試合4番で出場して攻撃面でチームを引っ張ってくれました。秋季リーグ戦もこの経験を活かし、さらなる高みを目指して頑張ってほしいです。
チームとしては、今回の悔しい思いを晴らせるよう優勝目指して頑張ります。
大久保投手インタビュー
合同練習の期間は3週間しかありませんでしたが、その前から4年は各自で自主練を行い、合同練習が始まったら1週目から競争し合っていこうと話をしてました。
チーム練習ももちろん大切ですが、自分の課題と向き合って練習する時間が多かったのでその点は良かったです。僕の場合は線が細かったので、ジムで筋力アップのトレーニングを行い、シーズンを通してバテない持久力をつけました。
また例年はなかったのですが、学生コーチの権藤君が、今年はスローガンを作ってチーム作りをしようと言ってくれて、「aggressive」というスローガンのもとに気持ちが集結しました。準優勝という結果は嬉しいながらも、悔しい気持ちも大きかったので、秋季も優勝を目指して頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!
野球部もダイバーシティ&インクルージョン
コロナ禍を経験し、限りある合同練習の時間を大切にし、それ以外の時間をどう過ごすのか、選手それぞれが考えて行動するという形に野球部は大きく変わっていきました。チームを引っ張る4年生はチームのモチベーションを保つ工夫をし、監督は集まって野球ができる時間の大切さを伝え、選手たちはそれをよく感じながら自主練と合同練習に取り組みました。
3年の押川君は「4年生がチームを引っ張ってくれました。練習も自主的に調べて考えるようになりました。今年は自分も後輩たちの面倒をみながら、投球の課題に取り組みます」と次季への意気込みを語ってくれました。
3年でセンターの仲村君は「チームの雰囲気が良かったので、それは絶対に続けたいです。個人の能力を伸ばすことにも力を入れたいです。今はネット動画もあって、プロ選手の価値観を聞けたり、個人練習には必須です」と、時代に合った方法で練習に取り組んでいることが伺えました。
一人一人の個性を大切にし、その能力を存分に活かしたチーム作りに取り組むという意識が選手たちから湧き、それが好成績につながったことは、まさにダイバーシティ&インクルージョン。
今後も久留米大学硬式野球部の活躍が楽しみです。