📮KURUME LETTER
社会福祉学科 教職課程 『 採用試験 合格者 』 インタビュー(Vol.6)
教員試験合格者
川崎実沙さん
出身高校:福岡県立嘉麻高校
採用自治体:福岡県 小学校(英語有資格者)
Q.教員を目指したきっかけを教えてください。
小学校3,4年生の担任の先生がクラス全員の子ども1人ひとりを分け隔てることなく大切に関わっておられました。そんな恩師の姿に憧れ,いつしか「教員になりたい」と思うようになりました。小学校教諭は,学びはじめの子どもが成長していく大切な時間を共に過ごすことができます。私はその役割の重要性に魅力を感じました。
Q.教員採用試験の合格のためにどんな準備をしましたか。
ボランティアに参加し,子どもと関わる機会を積極的に見つけていきました。私は保育士資格の取得も目指しているので,児童養護施設や保育園に実習に行くなかで,子どもとの関わり方や大人としてどう振る舞うべきかということを考えることができました。そして合格のためには,とにかく,勉強,勉強です。「絶対合格するんだ!」という強い気持ちを切らさないようにするために,一次試験が終わっても模擬授業や面接対策,ピアノの練習等を行いました。教員採用試験の合格は1人だけでは勝ち取ることはできません。そのため,同じ志を持つ友人,先生方に相談することも大事です。
Q.教育実習はどうでしたか。
毎日の睡眠時間は少なく,楽しいことばかりではありません。時には弱音を吐きたくなることもありましたが,自分に喝を入れながら,教室に行くと,子どもたちは私のことを待っていてくれます。自分が関わった結果,子どもに変化が感じられた時,とてもやりがいを感じることができました。教師を目指して良かったと感じる瞬間でした。
Q.どんな教師になりたいですか。
子どもの可能性を信じ,子どもが将来にわたって「個性」や「能力」を発揮することができるように,1人ひとりに寄り添うことのできる教師になりたいです。人それぞれ得意,不得意があり,発達の段階は異なると思います。だからこそ,その子どもの出発点に合わせた全ての子どもを大切にした教師になりたいと考えています。
Q.教員を目指す学生が「社会福祉学科で社会福祉を学ぶ意義」を教えてください。
社会福祉学科で社会福祉を学ぶなかで,その人を一側面から捉えてはいけないことを学びました。子どもとの関わりのなかでも,子どもの行動の背景をしっかりととらえる視点を持つことができると思います。現在は発達障害,貧困,虐待,いじめ等,子どもを取り巻く状況が深刻さを増すなかで,社会福祉の視点から,子どもへの支援を考えていくことができる。これは私の強みだと思います。
Q.後輩たちへのメッセージをお願いします。
私は大学受験は思うようにいかず,挫折も味わいました。しかし,今こうして,幼い頃からの「夢」を叶えることができました。むしろ,ここに久留米大学文学部社会福祉学科に入学できたことで,多くの「経験」と「学び」を得ることができ,本当に良かったと思っています。どんな経験も無駄なものはありません。むしろ失敗からのほうが学ぶことはたくさんあると思います。だから「挑戦する心」をもって根気強く頑張ってください。そこから見えるものがあると思います。