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社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.10)  「小学校教員」
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社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.10) 「小学校教員」

久留米大学文学部社会福祉学科の学生は毎年約6割の学生が社会福祉に携わる仕事に就いています。そのため、卒業生の多くが、社会福祉施設、医療機関、行政、教育、民間企業等の第一線で活躍しており、卒業生同士のネットワークも強固なものとなってきています。ここでは久留米大学文学部社会福祉学科で社会福祉を学び、福祉、医療、行政、民間企業等で活躍している卒業生を紹介していきます。

小山蓮さん(平成29年卒業)

小学校教師になることを目指して!!

在学中は勉強はもちろん、ボランティア活動にも積極的に従事。そして教員採用試験の合格を目指して、同じ目標を持つ仲間とともに必死に勉強。そして平成29年度福岡県公立学校教員採用試験に見事合格。

平成29年4月より福岡県内の小学校に配属。子どもたちに囲まれながら、自分が目標としてきた「先生」になれるように日々奮闘中。

インタビュー

Q.大学で社会福祉を学ぼうと思ったきっかけは何ですか?

教育分野を学びたいと考えていましたが、高校生の進路選択の時に人の役に立ちたい、人と接する仕事に携わりたいと考え、社会福祉学科の選択をしたことを覚えています。

Q.実際に社会福祉学科に入学してみていかがでしたか?

社会福祉学科に入学したことで、講義から児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉の支援や制度の様子を知ることができました。また実習やボランティア活動を通した関りから、さらに学びを深めることができました。これらを通して、自分自身が将来を担う子ども達に、社会の中に存在する人々への興味や関心を持たせ、共に生きることを伝えようとする価値を考えることができたと感じています。

Q.将来の仕事に教員を選んだのはどうしてですか?

1つ目は小学校5年生の時の担任の先生に憧れたことです。それから大学までずっと夢を追い続けてきました。2つ目に子どもが好きであることです。そして3つ目に子どもたちと共に自分自身の人間性を高められることから将来の仕事に教員を選びました。

Q.小山さんは見事現役で教員採用試験に合格されました。その努力は大学ホームページでも紹介されましたが、教員採用試験の合格を目指している後輩たちのためにもどのような準備をしてこられたか教えていただけますか?

学校内外を問わず勉強会や講習会に参加し、ボランティア等を通じて教師を目指す人たちと繋がることが近道だと考えます。しかし、自分自身の勉強に近道はありません。長期的な計画を立てて地道に努力することが必要です。例えば、教育答申や学習指導要領解説、参考書を何周して、問題をいつまでに解くのか、2次試験の実技試験、面接や小論文をどう対策するか等、いろいろあります。まずは受験する自治体を絞って対策を練っていく必要があります。

Q.現在、教員として働いてみていかがですか?

朝早くから学校に来て子どもたちと出会い、授業、給食、昼休み、掃除、授業。放課後は明日の授業準備や学校関係の事務に追われながら、保護者や同僚の先生方と話をし、気づけば1日が終わる、といった状況です。休む間もないほど多忙な生活を送っていますが、大変さの中に嬉しいと思える出来事があると励みになります。それは子どもたちの笑顔だったり、勉強が分かり、授業が楽しいと感じることです。しかし、今は失敗することのほうが多いです。教師の醍醐味は、悩んで試行錯誤の先にある学校づくりや授業づくりだと思います。日々奮闘中です。

Q.社会福祉学科で学んだことは現在の仕事にどのように役立っていますか?

今日的な課題として福祉教育があります。福祉教育は、日本の社会の高齢化や心の教育の要請から、思いやり、助け合い、自律・連帯の心を育てるとともに、よりよく生きていこうとする積極的な態度や社会に奉仕する実践力を育むことを狙いとしています。この狙いの達成には社会福祉学科で学んだことが鍵になると考えています。これから奉仕体験や交流活動を通した活動をたくさん実践していきたいです。

Q.これからの目標をお聞かせください。

教師生活をはじめて早3カ月ですが、わからないことだらけです。わからないから何もしないのではなく、失敗を恐れずに行動し続ける勇気や、試行錯誤し続ける情熱が必要だと感じています。慣れないながらも、教師として向き合い歩み続ける覚悟です。目標は5年後、夢を与えてくれた当時5年生の担任の先生のようになることです。

Q.後輩たちにメッセージをお願いします。

今の私の立場から考えると教員採用試験は教師としてのスタートであり、ゴールではないことを痛感しています。このスタートに向けて様々な経験をされてください。あらゆる経験は人間性の豊かさになると思います。ぶれない信念を持ち、教師としての自覚も必要です。ぜひ大学生活の4年間で自分磨きをされてください。一緒に教壇に立つことを心から願っています。