📮KURUME LETTER

社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.1) 「コミュニティソーシャルワーカー」
👩‍💼就職

社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.1) 「コミュニティソーシャルワーカー」

久留米大学文学部社会福祉学科の学生は毎年約6割の学生が社会福祉に携わる仕事に就いています。そのため、卒業生の多くが、社会福祉施設、医療機関、行政、教育、民間企業等の第一線で活躍しており、卒業生同士のネットワークも強固なものとなってきています。ここでは久留米大学文学部社会福祉学科で社会福祉を学び、福祉、医療、行政、民間企業等で活躍している卒業生を紹介していきます。

高橋伸征さん(平成25年卒業)

地域住民から頼られる存在になりたい!

在学中は保育士関連の科目を中心に勉強し、保育士と社会福祉士受験資格を取得して卒業。一般企業に就職したものの、福祉職への憧れが強くなり、退職を決断。アルバイトをしながら社会福祉士の資格を取得するために必死に勉強に励み、見事合格。現在は、うきは市社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカーとして忙しい日々を送っている。

インタビュー

Q.大学で社会福祉を学ぼうと思ったきっかけは何ですか?

高校時代から「何か人の役に立てる事を仕事に出来たら」と漠然と考えていました。高校3年次、進路について考えている時に久留米大学のパンフレットを目にして、社会福祉学科だったら何かそういう仕事に就職できるではと思い入学をしました。

Q.実際に社会福祉学科に入学してみていかがでしたか?

社会福祉学科では様々な事を学びました。社会福祉制度のみならず、医療や心理学など幅広く学ぶ必要があり、とても奥深い学問だと思いました。勉強以外でも、ゼミでの活動や友人達と過ごした4年間は学生時代の1番の思い出となっています。

Q.将来の仕事に社会福祉協議会で働くことを選んだのはどうしてですか?

社会福祉協議会は地域課題から個別課題まで支援対象が幅広く、社会福祉士資格を存分に活かすにはこれ以上はない職場ではないかと思いました。また、「社会福祉協議会は大変だけれど、地域の皆さんから感謝されることが多い。」という就職活動時に聞いたこの言葉が私の胸に残っていて、「社会福祉協議会で働きたい!」という気持ちが強くなりました。

Q.実際、働いてみていかがでしたか?

地域にはたくさんの悩みや課題が存在している事を肌で感じました。その課題は、他人から見れば些細な事と捉えるかもしれない内容であっても、相談者からすると立派な課題であり、大小関係なく相談者の気持ちに寄り添った支援を行わなければいけないと感じています。

Q.うきは市社会福祉協議会は「小地域活動」や「不登校・ひきこもり対策相談支援事業」で全国的に有名な社会福祉協議会ですが、実際に高橋さんが担当されている業務内容を教えていただけますか?

私は地域福祉科地域係で働いているのですが、担当地区の自治会役員さんや民生委員さん等、住民の方々と連携しながらその地区の地域福祉推進について関わらせてもらっています。地域全体での課題や、その地域に住む方々の悩みに対して、皆さんと解決方法を考え、誰もが住みやすい地域の実現に向けて活動させていただいています。また、生活困窮者自立支援事業の就労準備支援事業にも携わっています。様々な理由で就職が難しい方々を対象に、社協内のスペースで内職を通じて、就労意欲を伸ばして就職へのお手伝いをさあせていただいています。

Q.高橋さんは業務の中で地域の方と関わることが多いと思いますが、その際、気をつけていることは何でしょうか?

まずは自分自身を知ってもらうという事を意識しながら地域の皆さんとお話ししています。私の事を知ってもらい、何か困った事や疑問に感じた事があれば「社協の高橋さんに相談しよう」と思っていただけたら嬉しいです。

Q.仕事をするうえで社会福祉学科で学んだことはどのように役立っていますか?

コミュニティソーシャルワーカーとして働くうえで、社会福祉士を取得するために学んだ事は役に立っていると思います。相談や支援を行う際に、専門職としてたくさんの知識を持っていなければ相談者の気持ちを理解する事も支援する事もできません。私自身も学生時代に学んだ事をもっと活かせるようにさらに日々努力していきたいと思っています。

Q.これからの目標を教えてください。

社協職員としてまだまだ覚えなければいけない事が山ほどあります。支援の対象となる方は高齢者のみならず、若い世代、障害のある方、その他様々な生活課題や生きづらさを抱えた人、それ以外にもお地域に潜む問題等、扱うことはとても広範囲です。だからこそ、関係する制度等の知識を深め、各関係機関との連携を図りながら、正確な対応を行うことの出来る職員になりたいです。また、地域の皆さんとの交流を深め、地域の皆さんから頼られる存在になりたいです。

Q.後輩たちにメッセージをお願いします。

学生時代は忙しいなかでも比較的時間が調整しやすいと思います。将来の目標に向けての準備を行ったり、学生時代にしか出来ない事に挑戦するのもいいかもしれません。悔いのない学生生活を過ごしてください。